文章が書けない(後編)

2021_11_14

「文章が書けないとまずい…。」 

そう思ったのはいつ頃だったか、とりあえずひと通りの仕事ができるようになって、周りを見渡す余裕ができた30代半ばあたりだったろうか…。いわゆる「個の時代」ってやつと関係している。

当時は、自動車の部品メーカーに勤めていた。部品メーカーと言うと、町工場(まちこうば)を思い浮かべる人もいるかもしれないので、いちおう言っておくと、東証一部に上場していて、従業員数は国内単独で1,000人以上、連結で7,000人ほどの中堅企業。なので、給与は高いというわけではなかったが、安いというわけでもなかった。 

そんな普通の会社で平凡なサラリーマン生活を送っている中で、 

「あー、これはもう、サラリーマンやってても、貧乏になる一方だわー。」 

と思うことがたびたびあった。 


産業用ロボットの進化、海外調達の拡大、外国人労働者の流入、などなど…。この辺詳しく書くと長くなるので、また別の機会にするけど、まぁ、いずれも日本の労働者にとっては、賃金に対して下方圧力なんですよね。 

一方、ネットの世界に目をやると、景気が良い。「そんなのは一部の人だけだ」という声が聞こえてきそうだが、別に一部の成功者のことを言っているわけではない。サラリーマンやりながら、ネットで月に10万程度稼ぐ人なら、ざらにいるわけで。 

同じ給与のサラリーマンが二人いたとるす。佐藤さんと鈴木さんとしよう。佐藤さんは会社一筋。一方、鈴木さんはネットで月に10万円の副収入がある。1年間で、120万円の差。10年で1200万。もし、この1200万円を当初から、S&P500などの米国インデックスにぶち込んでおけば、差はより大きなものになる。ちなみに、S&P500の利回りは年間で5%程度。

この例だけで見れば、後者のサラリーマンが豊かになっただけで、前者のサラリーマンは別に貧乏になってない。でも、今後大きな時間軸で見た場合、若い人で、こういった稼ぎ方をする人は、確実に増えてくる。というか、もう大量にいますよね。であれば、これって、言い換えると、前者のサラリーマンが相対的に貧乏になっていくってことです。 周りの稼ぎが増えて、自分の稼ぎが変わらなければ。

それに、ネットでの収入は自分の努力次第で改善の余地がありますが、会社の仕事となると、そうもいかない。いっくら会社の収益に貢献したとしても、給与は変わらない。年2回の査定が、申し訳程度に多くなるだけ。 

これまで人類の歴史で、若い人と中年以上を比較したとき、若い人がこれほど稼ぎやすい時代ってなかったんじゃないかと思う。30も半ばを過ぎ、40に突入すると、体力的に衰えてくる。白髪も増える、腹も出てくる、頬も垂れてくる。でも、仕事的には、一番脂が乗ってくる時期かもしれない。おっさんの心の拠り所といえば、仕事ができること、言い換えると、カネを稼げること。でも、そんなおっさんのプライドは、ネットで稼げる若い世代の台頭で、あっさりと崩壊。 1990年代あたりからは、今に続くまでグラデーションを濃くしながら、こういう流れが続いている。というか、この先ずっと続く。

昔は、高学歴かどうか、大企業の社員かどうか、みたいな見方があったが、今後はそれが薄まっていくかわりに、ネットで稼げるスキルを持っているか、みたいな見方もされるようになってくる。 

じゃぁ、自分はどうやってネットで稼ぐか…、検索して見ていると、本当にもう色々な稼ぎ方があるなと思う。が、やっぱり情報発信することで人を集めることができると、有利なのは見ていて分かる。 

自分も文章を書くか…、という話になるのだが、そこで前回の話ですよ。小学生のときから文章を書くのが苦手で、この年齢まで逃げてきて、今さら書けるようになるのか…。 

「どうしたもんかなー。」

ネットでブログの書き方なんかについて書かれた記事なんかを読んでみる。でも、どうも書ける気がしない。実際に書けない。いや、そもそも書きたいことなんてあるのか、おれには…。

そんなことをもんもんと考えている中で、ウェブ黎明期の頃から、ブログ(という言葉は当時はなかった)を書いている人とお知り合いになることがあった。 

渡りに船。その人にお願いして、文章とブログの書き方を教えてもらえることになりました。 

というわけで、このブログは文章を書くことに苦手意識を持っている人が、「個」の時代を生き抜くために、もう何週遅れよ、ってタイミングで始めたブログです。 

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 渡りに船・・・
    個の時代だからこそ乗り換えないといけない壁がやって来て、
    すごいタイミングでナイスな人と出会ったんですね。

    文章を書く事に苦手意識がある私の励み(勝手に同士w)になるので次の更新楽しみにしてます。

    • 『個』の時代と言われるようになって、すでにだいぶ時間が経ってからの進路変更になっちゃいましたが、腰を据えて気長にやっていこうと思っています。

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